村上華岳の牡丹です。
華岳と言えば観音や風景のイメージがありますが牡丹も多く描きました。
初期のから中期までは今回のように赤く彩色された牡丹を描いていました。
こちらは昭和14年の絶筆です。
最期まで書き続けたのは、やはり牡丹でした。
爛漫と咲き誇る牡丹ですが、華やかさだけではなくやはり、侘しさのようなものも感じさせます。この深い精神性のある村上華岳の世界にぐっと引き込まれていきます。
(文/青龍堂店主)
村上華岳 「牡丹」
絹本・彩色・軸装
34.2×41.5cm
村上佳子箱書
村上伸鑑定済み
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