青龍堂 小川都一中シンポジオン 第12シーズン 第3回 一中節「椀久道行」・常磐津「椀久色神送」 3/18 「椀久(わんきゅう)」とは、江戸時代に実在した大坂堺筋の豪商「椀屋久右衛門」の略称です。その椀久が新町の遊女松山と愛し合い、節分の豆撒きに金銀を撒き散らすほどの豪遊の果てに座敷牢へ入れられ、延宝5年(1677)に狂死したという実話を元に様々に脚色された歌舞伎・浄瑠璃・音曲な...
青龍堂 小川都一中シンポジオン 2024/1/31都一中シンポジオンは第12シーズンに突入しました。 その第一回は一中節「都若衆萬歳」、常磐津節「乗合船恵方萬歳」。 若衆歌舞伎の少年役者が颯爽と舞う祝いの曲です。 「萬歳」はお正月の門付(かどづけ)など、日本の芸能の原点といわれる祝福芸。...
青龍堂 小川都一中シンポジオン 11シーズン 第5回 一中節「松風」11/16今回の演奏会のお話の中で「平家物語」は琵琶法師が弾き語り伝える、滅亡した悲しきものたちへの“鎮魂”であり、それが“芸能の原点”とお聞きしました。 今回の「松風」も同様で、亡くなった霊が主人公です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
青龍堂 小川都一中シンポジオン 11シーズン 第4回 一中節「紅葉狩」10/20今回の演目は「紅葉狩」。よく上演される人気の演目。 この作品は、明治の中頃に能の『紅葉狩』をもとに作られた舞踊劇で、歌舞伎演目としては比較的新しい部類に入るものです。様々な踊りを交えながら物語が進んでいきます。 信濃の戸隠山の鬼女が更科姫という名の美しい姫に化けて、平維茂(...
青龍堂 大木都一中シンポジオン 11シーズン 第3回 一中節「小町少将道行」9/289/28に新宿の柿傳にて「都一中シンポジオン」が行われました。 今回の演目は「小町少将道行」 恋せずば 人は心も なからまし 物のあはれも これよりぞ知る 藤原俊成 (長秋詠藻) 恋をしなければ人には心がないようなものだろう恋をして人は見るもの聞くものに心動かされ、癒さ...
青龍堂 小川都一中シンポジオン 11シーズン 第二回 常磐津「夕涼三人生酔」(ゆうすずみさんにんなまよい)8/31今回の「都一中シンポジオン」は、夏らしい一曲ということで「夕涼三人生酔」でした。 気象史によると、西暦1400年ころから1850年前後までは、全地球的な小氷期として、特に18世紀は低温化していました。世界的に寒冷期だったこともあり、今より2〜3℃は涼しかったようです。それに...
青龍堂 小川都一中シンポジオン 2023年3月13日「新宿 京懐石 柿傳」さんで「都一中シンポジオン」が月に一度開催されています。国の登録有形文化財に登録された柿傳さんの素晴らしい床の間に毎回作品を飾らせていただいております。 ところで、一中節とはどういうものでしょうか。 ――――――――――――――――――――― 成り立ち...